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小堀遠州 茶杓 共筒 銘くせ舞

益田家伝来

茶杓
遠州第一の美杓であり、変り竹である。節の上下に層々相重なる積巒の斑文は殊に見事であり、節に景色があるゆえに、くせ舞の銘が生じたのである。しかも、この斑文は節裏にまで及んでいる。


杓と同竹で、漆黒の皮を大胆に草削りして、あたかも黒々生い茂る夏山に数条の白滝を落せる眺めである。概して黒竹を用いた遠州筒は会心作である。問題なのは書入れである。口印まさに遠州疑いないのであるが、「くせ舞」の三字はだれでも遠州というであろう。
ところが『遠州蔵帳』には、「宗慶筆」とある。宗慶は遠州の長子政之(初め正信、後に政俊とも)である。

付属物
箱 桐 白木 書付 益田鈍翁筆「くせ舞」

追記
これほどの美杓に遠州自身の筒書付のないことは物足りないが、元来『遠州蔵帳』の茶杓には無字筒のまま遠州が保存し、機会があれば筒書付した。その書残しの一つにこの「くせ舞」があったとも推察し得られ、いずれにしても蔵帳記載は誤りで、遠州真筆説が多数を占めているようだ。

所載
遠州蔵帳(くせ舞 小堀宗慶筆) 茶杓三百選

寸法
茶杓
長サ17.5cm
幅0.7ー1.0cm
厚サ0.3cm

長サ22.1cm
径2.3cm

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