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津田宗及造茶杓 つだそうきゅう 共筒

津田宗及造茶杓
津田宗及造茶杓

全体に斑文を生じたごま竹を用い、逆樋の節に枝芽がある。
山割れが生じ佗び味十分なうえに折撓めが強く、側面を角削りして切止に至る。
筒は同竹のごま竹で中央に節を置き、底に栓をして漆塗で止めた変わり筒。
栓も根来風の朱塗である。
宗及は、禅は堺南宗寺大林和尚に参じ更幽斎天信と号す。
多くの名器を蔵し、信長が名器狩りの折、所蔵の菓子絵を召し上げた。
北野大茶湯には宗及所持の茶器が三位を占めた。
天正十九年四月没。
【付属物】替筒―書付随流斎宗佐筆箱 桐白木、蓋裏書付同筆
【伝来】益田家
【寸法】茶杓長さ17.4 幅0.6~1.0 厚さ0.3 筒長さ2.8 径3.25
【所蔵】 畠山記念館

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