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上杉緞子 うえすぎどんす

上杉緞子
上杉緞子

明代。
名物裂。
上杉謙信(1530~178)または養嗣子景勝(1555~1623)の所持愛用の裂と思われるが確証はない。
明代嘉靖頃の格調高い整斉な紋様形式を示し、紺の地合いに卍字入子菱紋を織り出し、木瓜形の枠内に桐または鳳凰紋を、木瓜と木瓜の間に八弁の菊花紋を配している。
紋様が地合いと融合してもの静かな趣があり、桐鳳凰紋・菊桐紋の組み合わせも典雅で、縹地三重欅宝尽丸形花紋緞子(本能寺緞子類裂)などよりはるかに紋様が整理され、類裂の有楽緞子より一層貴族的である。
『和漢錦繡一覧』にその名がみえるが、菱に卍字の地紋に木瓜と龍と伝えるが、同種の裂が伝来していたのであろう。
類裂に花の折枝の宗珠・宗周緞子がある。

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