業兼本三十六歌仙絵 つなりかねぼんさんじゅうろくかせんえ

業兼本三十六歌仙絵
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鶴田 純久の章 お話
業兼本三十六歌仙絵
業兼本三十六歌仙絵

伝藤原信実絵・伝平業兼詞・藤原兼輔像。
江戸中期まで巻子本であったが分断され、現存が確認されているものは十葉にすぎない。
佐竹本・上畳本に比べると洒脱な姿態を描いた歌仙絵で、簡潔な線描でまとめられ、鎌倉末期の歌仙流行を示す作例である。
位署は省略され、名前と歌一首を二行書とし、人物の向いている側に記している。
詞書は業兼と伝えるが、むし俊成様の流れを汲む書風である。
絵は光長または隆信などとする伝承もあり、信実風の絵手本をもとに描かれた歌仙絵である。
なお住吉具慶(1631~1705)の模本があり、分割以前の状況が推察できる。
【寸法】本紙 縦27.7 横36.0
【所蔵】逸翁美術館

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