絵唐津水指 えがらつみずさし

絵唐津水指 えがらつみずさし
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
絵唐津水指 えがらつみずさし
絵唐津水指 えがらつみずさし

絵唐津は鉄彩の略画を付け、これに長石質の灰釉をかけたもので、このやり方は斑唐津といわれるものにもあり、朝鮮気分の強いものです。
李朝鉄砂そのままの絵唐津の窯としては、市ノ瀬高麗神・権現谷・牧の欅谷の諸窯が知られています。
和風化はされていても、李朝の絵三島などと同じ姿の算盤玉形で、高台の立ち上がりやや高く、高台脇から胴に向かってふくよかな曲面を示し、肩の部分より口造りをしぼり、口縁を少し開きぎみにおさめています。
これにまことに軽い筆つきで芦の絵を付けます。
素土は砂気まじり。
もとは塩壺の類で、水指に見立てられたものです。
【寸法】 高さ:17.7 口径:9.4
【所蔵】救世箱根美術館

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