襟が立ち肩が張って腰の細いところなどほとんど普通の壷の形であります。1627年(寛永四)吉田光由の著した書に『塵劫記』があります。三巻から成る和算の解説書で、数字の原理を日常生活に密着させて平易に解明し、当時広く大衆の間に浸潤したものでありますが、名称の上でのこの壷との関係は不詳。