讃窯道八 さんようどうはち

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鶴田 純久の章 お話

京都の陶工仁阿弥道八の讃岐国三本松(香川県大川郡大内町三本松五輪)現在では東かがわ市大井戸における作品のこと。
1832年(天保三)三本松の堤治兵衛は藩主松平侯の命を受け、仁阿弥道八およびその子(三代道八)を招いて同地に陶窯を開き、翌年作品を藩侯に献納しました。
その8月藩侯は治兵衛を召して特に讃窯の銘字を賜わりました。
のち1851年(嘉永四)に再び道八父子を招いて讃窯を開いました。
この時の作には華中亭道八または清風(弟子の清風与平)と銘したものがあります。
当時藩侯は陶窯に臨んで親しく陶技を見たといいます。
讃岐における道八の作には普通亀甲内に讃窯の二字がある印を押しています。
また讃窯と書銘のあるものもあります。
(『讃岐案内』『讃岐陶磁器史稿』)

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