金森肩衝 かなもりかたつき お話 X Facebook はてブ LINE Pinterest コピー 2011.05.222023.07.05 名物。古瀬戸、肩衝茶入。金森家が所持していたための銘であるでしょう。無疵で総体に黒飴釉の光沢が麗しく、胴体を継櫨が荒く馳け巡って一段の景色をなし、柿色もまた見事で腰廻りの釉溜まりの光沢も申し分なく、作行おもしろく見所の多い茶入であります。金森出雲守可重またはその子宗和の所持したものであるでしょう。箱書付は宗和。その後加賀前田家の家老本多安房守政重に伝わり、大正初年同家を出て東京早川家に入来。(『大正名器鑑』)