山田宗徧造茶杓 やまだそうへん 共筒 銘楊貴妃

山田宗徧造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
山田宗徧造茶杓
山田宗徧造茶杓

唐の六代皇帝玄宗に寵された美女の名を銘としたほど、美麗な竹を素材としている。
櫂先はゆるやかに撓め、本樋の蟻腰は節裏を十分に削り込んで古風な作風である。
筒は草削りの面取り。
メ印に「山一」の花押、「楊貴妃 四方庵」の書付はのびのびと筆太である。
宗徧は宗旦四天王の一人。
はじめ真言僧であったが、宗旦に入門して還俗し山田宗徧を名のった。
明歴元年、三河吉田小笠原藩の茶道となって四十三年間過ごし、晩年に千家茶をひろめるべく江戸に下った。
不審庵・今日庵・四方庵の号を許され、また力囲斎とも号す。
【付属物】箱―杉桟蓋、書付 「茶杓不審庵宗徧作銘楊貴妃宗俊(花押)」
【寸法】茶杓―長さ18.5 筒―長さ19.5

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