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鶴田 純久の章 お話
竹雀図
竹雀図

かおう伝牧谿筆。
重文。
「ぬれ雀」の別称をもつ。
枯枝に笹葉を配し、二羽の雀が身を寄せているただそれだけの絵であるが、透徹した画境である。
没骨描によって濃淡墨を刷き、「吹き墨」と呼ばれる手法を加え、余白を生かすことによって詩情を表現することに成功している。
本図の画趣は、十四世紀前半に至って禅僧可翁の「竹雀図」(大和文華館蔵)に踏襲される。
図中に足利義教の鑑蔵印「雑華室印」と、義政期の「阿」印の両印がある。
【付属物】内箱―書付小堀遠州筆、蓋裏極札狩野常信・狩野安信・狩野益信筆中箱袋―和蘭木綿
【伝来】東山御物
【寸法】全体181.5 横45.4 画面 縦84.5 横30.8
【所蔵】 根津美術館

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