慶賀之文 けいがのふみ

慶賀之文
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鶴田 純久の章 お話
慶賀之文
慶賀之文

藤原定家筆。
大名物。
消息文。
定家(1162~1241)は正治二年(1200)正四位となったが、その後十数年昇進の沙汰なく、中文(重文・東京国立博物館蔵)をしたためて上申したが認められず、再三の執拗な運動の結果、建仁二年(1202)閏十月二十四日左近衛権中将に任ぜられた。
祝詞を贈った人への返事に書いたのがこの「慶賀事」の消息文である。
歌は「立昇たつのこころはをもひやれかひあるみよのわかのうら浪」である。
定家の歌切や消息は、紹鷗が『詠歌大概』により茶の湯の極意を得たことで一段と高く評価され、遠州・不味の愛蔵するところとなった。
【伝来】小堀遠州松平不昧
【寸法】本紙縦29.7 横47.1

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