元暦校本万葉集切 げんりゃくこうほんまんようしゅうぎれ

元暦校本万葉集切
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鶴田 純久の章 お話
元暦校本万葉集切
元暦校本万葉集切

伝源 順筆。
『万葉集』巻十断簡。
『元暦校本万葉集』は巻二十に元暦元年(1184)六月九日校合の奥書があるため命名された。
『増補古筆名葉集』に「難波切」(巻十四断簡)と称される切は、明和三年(1766) 伊勢国射和の富山惣兵衛から摂津の俵屋久左衛門が譲り受け、難波あたりで分割さたためと伝えられ、また一部は有栖川宮家の所蔵であったところから「有栖川切」(巻四断簡)と称せられている。
全二十巻を二十冊に分け、十余人の寄合書で、料紙は鳥の子に飛雲が表裏両面に散らされ、雲母びきで薄墨の枠罫が引かれている。
書写年代は十二世紀初頭と思われる。
【寸法】本紙―縦25.1 横15.7
【所蔵】救世熱海美術館

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