酒会壺は元来酒を入れる器であるが、その大きさにより種々の目的に用い「しのぎられている。
大きなものは水屋壺・水指などに、小さいものは火舎を付け香炉や替茶器に使用される。
これは、七官青磁の中でもその姿から明代にまでさかのぼりうるもので、腰に鎬文があり、胴には唐草の彫り文がある。
口造りと高台周辺は赤い火色が美しく、青い釉薬と対照的で、釉薬も不透明で天龍寺手に近い厚みを感じさせる。
また腰から高台にかけての締まり具合いが見事で、過剰な重量感を除いている。
青磁茶器のもつ洗練されたもの静かな格調の 高さ:は、抜群である。
【寸法】高さ:7.3 胴径:8.3