菊桐蒔絵及台子 きくきりまきえきゅうだいす

菊桐蒔絵及台子
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
菊桐蒔絵及台子
菊桐蒔絵及台子

及台子は及第台子の略称で、弓台子とも書く。
中国宋朝の進士の科挙(官吏登用試験)に合格したものが通る及第門の形を模してこの台子をつくったとも、進士に及第した証書を置く台であるともいうが、書院の茶の湯に使用されてきた。
客柱と勝手柱の二本で構成され、柱の上下に鰭板(もちおくりともいう)を付けて装飾し、天板・地板の四周の縁には菊桐文を高台寺蒔絵風に並べており、平蒔絵と絵梨地を用いて文様を描き分け変化を付けている。
この台子は長寛(1791~1863)の共箱で「応需造之漆匠温故長寛」の墨書がある。
【寸法】高さ:63.0 縦41.5 横86.0
【所蔵】藤田美術館

前に戻る
Facebook
Twitter
Email