

江月追書 昭乗法印贈 八幡名物
茶杓
割合大ぶりである。変り竹で節を中心に横段の斑文を見る。
筒
荒れ筒の真削り。
正面 書付 小堀遠州筆「メ昭乗法印御坊」
背面 書付 江月和尚筆
「吾友 一竿依旧塵視 山花友干在」我日々喫茶欠伸子(江月)」
付属物
箱 桐 白木 書付 「茶杓」
添状 松花堂昭乗より小堀遠州あて


添状 松花堂昭乗より小堀遠州あて
添状 松花堂昭乗より小堀遠州あて被仰達可被下い。此方にをき申候。
何とぞ仕候て明日罷越御礼をも申上。和尚へも可懸御目存候。何事も申残候。
恐惶謹言
卯十四日(花押)
玉簡忝返候
一 御茶杓拝受。さてさてかたじけなき御事中心も心ならず候。ことにくれ竹のためしなき見事さ。 茶入につけてよゝにつたへ可申候。誠に千尋あるかげに立よるさらにこそと返々ありがたく覚申候。
並羽箒弐具拝受。是又たぐひなきさま。重畳のかたじけなさ。中々書中に御礼申上候。愚意之程被成御推量可被下候万事老枠世のまじはりもむつかしく。こゝちよはり候つるに。拝受之二色にてわかがへり。いかなるいく薬も是にしく事あるまじく。閑居之もてあそび。かのふる人の吾友も此竹ならぶまじく候。中々袖につゝむうれしさならねば袂ゆたかにともねがはず候。
額七如神札染筆之折節。ふもとに罷在。山上へごふん(呉粉) めし(召)につかはしい候程。御使またせ申候。
明十五日之昼、和尚其元被成御出候由。則可致伺候之処に。十五日恒例にて真実之寺役御座候間参上成がたく候。可被成三御免候。成程ならば右之御礼かたく参上可申と存候。かのまがりたる闇の事は猶も和尚へよく
滝本坊
遠州様



