
伝来
姫路 酒井家―根津青山
寸法
高サ5.0cm
口径4.7―4.9cm
胴径6.2cm
底径3.1cm
重サ848g
所蔵者
東京 根津美術館
黄瀬戸香合は、根太すなわち平宝珠が一般に知られているが、この宝珠は、ただ一品あるのみで同類はない。
宝珠とよばれるように、背が高く、宝珠型いかにも円満にでき上がっている。
たんばんゆう黄釉は総体にかかって、頂点から丹礬釉が柔らかくおおいかかり、しかも内側までしみ出て見えるのは、黄瀬戸釉特異の景色をあらわしたものである。
昔から、茶人もこの香合があることを知らずにいたが、大正時代、姫路酒井家より根津青山に譲られ、茶席に出されて、たちまち茶人の間に評判となったものである。
こうぶつ国焼香合中では、随一の好物とまでいわれている。
瀬戸香合は、おおむね織部にはじまると言い伝えているが、はたして利休所持が世に出ていたならば、これをもってその嚆矢とすべきであろう。



