赤楽茶碗。ノンコウ作。利休好みの馬盟形の平茶碗で、口縁は高低のある山道になり、腰張りであります。
胴には強い横箆が使われ、高台脇には削りの一種の技巧として櫛目がみられます。
赤土に失透ぎみの釉がかかり、白いむらむらが浮く中に、火変わりが半面に現れて片身替りとなっています。
銘はその釉色に因んで命銘。土見ずで、高台は大振り、畳付は平たく、内に楽印があるようで、際の切込みは鋭いです。高台脇に仙叟漆直書銘があります。
《付属物》内箱-桐白木、書付認得斎宗室筆、蓋裏書付竺叟宗室筆 外箱-杉柾、蓋裏書付玄々斎宗室筆《伝来》仙叟宗室-裏千家《寸法》高さ5.9~6.3 口径14.6 高台径6.2 同高さ0.8 重さ395