有田磁器のような脆い素地には擦り出し法によって彫刻を施します。
まず素地土の面上にシケルラックとアルコールの混合液で着画しますと、その部分は固結します。
素焼のあと刷毛で素地を摩擦しますと、その着画の部分以外は摩滅され、ちょうど凸彫の文様ができます。
彫刻によるよりもはるかに簡便であるようで、精密な文様が得られます。
1901年(明治三四)寺内信一の案出によります。
(『大日本窯業協会雑誌』一三三)
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