提灯釜ちょうちんがま

提灯釜
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鶴田 純久の章 お話
提灯釜
提灯釜

天命釜
口造りは一段胴より高く上げ、その上に口を付けた珍しい形である。
胴は蒲団釜のような撫肩で、やや背の低いおだやかな形をし、口には唐金一文字蓋を載せている。
口造りのところに特色があり、これが提灯のようにみえるところから「提灯釜」の名がある。
釜肌はざっくりとした荒肌で、古天命釜独特の魅力ある味を出している。
蛙を想わすような面白い鐶付を付けているが、このほかには装飾らしきものはなく、単純な形態をしており、荒らびた肌と合って、深い造形美を示している。
天命釜の特色をよく示す釜である。
【寸法】 高さ:2.0 胴径:28.0
【所蔵】サントリー美術館

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