黄初平図 こうしょへいのず

黄初平図
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
黄初平図
黄初平図

伝海北友松筆、嶺南崇六賛。
黄初平は中国晋代の仙人で、金華山の石室に棲み、羊を飼って暮らしていた。
彼がむちで石を打つと、石はみな白羊になったという伝説がある。
賛者の嶺南崇六(1583~1643)は日向の人で、彭沢の法嗣、寛永初年には妙心寺に住している。
本図には款印はないが、海北友松(1533~1715)筆と伝えている。
友松は浅井家の家臣、海北派を創始した画人で、梁ゆずりの減筆体による道釈人物画能くした桃山画壇の第一人者である。
本図には友松画の特徴があり晩年の作品と認められる。
賛「繁中能薄艷中閑、祇疑焼却翠雲髯」。
【寸法】画面 縦94.0 横44.O
【所蔵】 正木美術館

前に戻る
Facebook
Twitter
Email