十七世紀初期高5.5 径14.4鉄分のややある土で、轆轤づくり。唐津の平茶碗には皿からの転用物が多いですが、この茶碗は最初から抹茶碗としてつくられたものです。口縁がわずかに外側に端反った朝顔形の茶碗で、長石釉が薄くかけられ、釉の流れが美しい文様となっています。内側の轆轤目と口縁内側の梅華皮が景色をつくっています。