村田一斎造茶杓 むらたいっさい 共筒

村田一斎造茶杓
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
村田一斎造茶杓
村田一斎造茶杓

片身替りに白さび竹・紫竹・煤竹色のしみをまじえた景色十分の美竹を用ときんいて、双樋の櫂先をゆるやかに撓め、露は兜巾が立ち、遠州にもみまがう作意気をなしている。
裏の削りも十分に磨き込んだ精作である。
筒はごま竹をしのぎ削りに、底は丸く削り込み、造りも師の遠州を踏襲している。
一斎は茶を小堀遠州に学び、茶杓削りの印可を受け、その下削りをした人である。
また茶頭をも勤めたと伝えられる。
紹因の居士号がある。
天和三年四月没、七十七歳。
【付属物】箱―桐白木薬籠蓋、書付 「茶杓」、蓋裏書付「村田一斎共筒書付一斎名アリ古筆了仲(判)」
【寸法】 茶杓―長さ17.5 幅0.9 厚さ0.2 筒長さ20.0 径2.1

前に戻る
Facebook
Twitter
Email