踊布袋図 おどりほていのず

踊布袋図
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鶴田 純久の章 お話
踊布袋図
踊布袋図

梁楷筆、大川普済賛。
重文。
布袋が、袋と杖をかついで愉快そうに踊っている。
筆数は少ないが要所を的確につかんだ描写力は抜群で、指のさきま神経がとどいている。
衣文線は淡墨によって一刷きしただけであるが、動的な感じをよく伝えており、自ら「梁風子」と名のった飄逸無法な筆者の性格が示されている。
賛者は元代きっての高僧大川普済である。
大川は霊隠寺の禅僧で宝祐元年(1253)の示寂であり、梁楷の活躍期を知るうえにも貴重な作品である。
賛文の左に捺された印は「雑華室印」であり、足利義教の鑑蔵印と解されている。
【伝来】 尾張徳川家
【寸法】全体―縦171.0 横56.7 画面 縦80.8 横33.0

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