林檎花図 りんごかず

林檎花図
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
林檎花図
林檎花図

伝趙昌筆。
国宝。
画かれることのない背景をもち、限られた画面によって切断された一枝の花は、そのまま自然に接続しているのである。
ここでは花の美しさだけが絹の上に定着している感じで、画家は限りなき愛情をもって自然を観察し、その感ずるままを画中に再現している。
筆者に擬せられている趙昌は、北宋画院の代表的画人であり、鉤勒線のもつ繊細な味わいは、院体折枝画に特有の、いわゆる細勁の筆致であり、本図の成立が南宋院体花鳥画盛期のものであることを示している。
【付属物】箱書付狩野栄信筆
【寸法】全体―縦142.0 横44.5 画面 縦23.3 横25.0

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