鳥下絵切 とりしたえぎれ

鳥下絵切
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
鳥下絵切
鳥下絵切

ちようじ伝光明皇后筆。
『妙法蓮華経』巻四断簡(国宝手鑑 『藻塩草』)。
鳥の子の料紙に丁子吹き金銀泥で蝶・小禽・草花などが描かれ、「蝶鳥切」ともいう。
筆者は光明皇后と伝えるが、「栂尾切」などにみるような金銀泥絵に共通するものがあり、平安朝後期の装飾写経の代表的遺品といえる。
古来、伝聖武天皇筆「大聖武」と並び、手鑑の冒頭を飾る美しい写経として尊 重さ:れてきた。
『翰墨城』『見ぬ世の友』『碧玉』などの手鑑にその断簡が押され、「巻一」の一巻(完本)が京都国立博物館に収蔵されている。
もとは巻子本で、金泥の界欄が引かれ、一行十六字となっている。
【伝来】古筆家井上家
【寸法】本紙縦24.4 横12.7
【所蔵】京都国立博物館

前に戻る
Facebook
Twitter
Email