伊羅保片身替茶碗 いらぼかたみがわりちゃわん

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鶴田 純久の章 お話

伝来
加州山川氏(明治初め)
寸法
高さ:6.8~7.4cm 口径:14.1~14.6cm 高台径:6.1cm 同高さ:1.0cm 重さ:294g

 片身替伊羅保共通の作風ですが、口縁に摘み出しのあるのが特色です。掛分けの重なりは内外にわたって、青みを呈して秀れた景になっています。ロ縁の切回しもことに鋭く、伊羅保約束のべべらもあって、見どころが多いです。見込みの片刷毛も凛として、白が冴えて美しいです。竹の節高台もことさらに豪壮で、兜巾も逞しく、釉の重なりは高台に及んで景をなし、高台脇の釉縮れてかいらぎ風で趣を添えています。寂び物ながら瀟洒な感じをたたえた名碗です。

伊羅保片身替茶碗 いらぼかたみがわりちゃわん

口縁に摘み出しのあるのが特色です。かけ分けの重なりは内外にわたって青みを呈し、すぐれた景色をなしています。口縁の切回しも鋭く、べべらもあって見所が多いです。見込の片刷毛も凛として白く、冴えて美しいです。竹の節高台は豪壮で、兜巾もたくましく、釉の重なりは高台に及んで景色をなします。
高台脇の釉はちぢれてかいらぎ風で趣をそえています。佗び物ながら湯洒な感じをたたえた一碗です。べべらというのは、茶碗の口縁部分を蜷琥の引きっぱなしにし、仕上げに押さえないために土が切れ切れに鋭くささくれる状態をいいます。《寸法》高さ6.8~7.4 口径14.1~14.6 高台径6.0 同高さI・0 重さ294

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