茶道具 栄螺籠炭斗 さざえかごすみとり 栄螺籠炭斗女竹を用いて粗く編んだ籠で、当初の目的は海辺で栄螺その他の貝類を入れるものであった。その雅味を面白いとして茶人がとり上げ炭斗にしたものである。一名「貝籠」ともいう。利休の茶会に招かれた人が栄... 2024.12.16 茶道具茶道美術鑑賞辞典
茶道具 唐物薬通炭斗 からものくすりとおしすみとり 唐物薬通炭斗この籠のつくられた目的が薬草の篩であるところから、網代の底は三ミリほどの隙間をあけて編まれている。それゆえこの形式のものには「薬通し」の名称が付けられている。隙間のある編み目は肩に至って編... 2024.12.16 茶道具茶道美術鑑賞辞典
茶道具 唐物六角木底炭斗 からものろっかくきぞこすみとり 唐物六角木底炭斗明末か清初に渡来したものであろう。彼の地で何に使用したかは不明だが、松平不昧所持の類品に「点心籠」と箱書されたものがあるから、饅頭でも入れた器だったのかもしれない。底を網代崩しの六角に... 2024.12.16 茶道具茶道美術鑑賞辞典
茶道具 唐物脛当炭斗 からものすねあてすみとり 唐物脛当炭斗精巧に編んだ地編みの上に籐の二つ割の分厚いものを縦に差して装飾、かつ補強にしている。そのさまが武具の脛当に似ているところから付けられた名称で、茶人に武士が多かった時代の名残である。これは底... 2024.12.16 茶道具茶道美術鑑賞辞典
茶道具 欠風炉 かきぶろ 欠風炉鉄風炉の甑や肩の一部を欠失した佗び趣味のものを、窶風炉・破れ風炉などと呼んで名残の茶事に好んで用いたりすることがある。寺院などの鉄製香炉の上部を欠いたり、割れを鎹で継いだりしたものもあり、故意に... 2024.12.16 茶道具茶道美術鑑賞辞典
茶道具 唐銅色紙風炉 からかねしきしぶろ 唐銅色紙風炉大西定林作。琉球風炉に似た胴に丸みのある風炉で、乳足に獅子嚙の大形の耳と常鐶が付いている。口の部分が色紙形に切り込まれているところかこの名があり、小堀遠州の好みとされ、切口側面には四方に透... 2024.12.16 茶道具茶道美術鑑賞辞典
茶道具 時代蝶蒔絵炉縁 じだいちょうまきえろぶち 時代蝶蒔絵炉縁炉縁は元来、真塗または木地のものが用いられたが、江戸時代初期には種々の蒔絵が施され、豪華な高台寺蒔絵や漆絵による装飾も行なわれ、江戸も中期を過ぎると、金貝や高蒔絵・埋物まで用いた華美な意... 2024.12.16 茶道具茶道美術鑑賞辞典
茶道具 時代縞杮炉縁 じだいしまがきろぶち 時代縞杮炉縁一般に木地の炉縁は四畳半以下の小間の茶席で使用するが、柿・桑・黒檀・鉄刀木などの唐木の場合は、例外として広間でも用いられる。それらの木材は、江戸初期までに外国から輸入された唐木として、その... 2024.12.16 茶道具茶道美術鑑賞辞典
茶道具 常慶向獅子香炉 じょうけいむこうじしこうろ 常慶向獅子香炉楽常慶作の向獅子香炉は数点遺存するが、いずれも白い不透明の釉薬で、常慶の創始になるいわゆる香炉釉が用いられている。呵一対が揃って伝存するものもあるが、きわめて珍しい。この香炉も、東京国立... 2024.12.16 茶道具茶道美術鑑賞辞典
茶道具 青磁袴腰香炉 せいじはかまごしこうろ 青磁袴腰香炉袴腰といえば砧青磁の香炉というほどにその釉色・姿とも見事である。宋代に至って青磁は最も美しい釉色を示し、龍泉窯でも最も澄んだ優美な青磁を出したが、茶人たちはこれを砧青磁と呼んで珍重してきた... 2024.12.16 茶道具茶道美術鑑賞辞典