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鶴田 純久の章 お話
観瀑図
観瀑図

芸阿弥筆、横川景三ほか二僧賛。
重文。
芸阿弥は能阿弥の子で、足利将軍家の同朋衆の一人として宝物管理の仕事に才能を発揮していた。
本図は「学叟真芸50歳」の款記をもつ現存する芸阿弥の唯一確実な作品である。
図上には月翁周鏡・蘭坡景・横川景三が著賛し、横川によれば本図は、弟子の祥啓が文明十年(1478)京都にきて、芸阿弥について学ぶこと三げつおうしゅうきょうらん ばけしかけいあかし年、いま相陽に帰るにあたって、この画をもってその修行の証としたものである。
筆致は端正な夏珪流山水である。
【付属物】箱溜塗、書付古筆了意筆極書―二、古筆了意・狩野栄信筆
【寸法】全体―縦192.2 横43.8 画面縦105.0 横30.8
【所蔵】根津美術館

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