鶏骨図 けいこつず

鶏骨図
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
鶏骨図
鶏骨図

梁楷筆。
梁楷画は、牧谿画とともに日本人の美意識を形成した双璧といえる。
しかし牧谿画の禅的表出性に対して、梁楷画は、万物の真を伝えんとする表象性によって鑑賞者の心を打ったのである。
梁楷は画院の待詔とし金帯を賜わるほどの技量の持主であるが、同時に減筆体による表出的表現にも十分にその個性を発揮し、むしろ後者に独特の味わいが存在する。
本図も頭上の樹枝の直截性、濃墨の面と塗残しによって構成された闘鶏をみつめる和尚の表現は、効果的な「吹き墨」の使用とともに気骨ある画風を示している。
【伝来】若州酒井家―益田家
【寸法】全体―縦184.0 横51.2 画面 縦78.1 横32.3
【所蔵】松永記念館

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