金沢本万葉集切 かなざわぼんまんようしゅうぎれ

金沢本万葉集切
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鶴田 純久の章 お話
金沢本万葉集切
金沢本万葉集切

伝藤原公任筆。
『万葉集』巻四断簡(手鑑『谷水帖』)。
もと加賀藩主前田家に伝えられていたところから『金沢本万葉集』と呼ばれ、断簡は「金沢「切」とも称せられた。
巻二の大部分と巻四の一部の零巻が明治四十三年皇室に献上され御物となっている。
巻3.巻六の一部は一帖に装丁され前田育徳会に遺存し、その他数葉が知られるにすぎない。
料紙は唐紙で白地のものがほとんどで、色の薄い黄色、赤系のものも用いられている。
真名は一行に仮名は二行書としているが、ともに二行書の部分も多い。
運筆は速く、緩急の変化があり、肥瘦が際だち筆勢も力強い。
【伝来】前田家
【寸法】本紙―縦21.7 横13.5
【所蔵】逸翁美術館

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