香炉釜こうろがま

香炉釜
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鶴田 純久の章 お話
香炉釜
香炉釜

芦屋釜。
口造りは輪口で、肩は撫肩とし、巴文帯をめぐらし、毛切のところには連珠文帯をめぐらしている。
胴部は無文で、一面に「伊勢山田常明寺香炉」、他面に「永正三年八月吉日大工葦屋行信」の文字銘を鋳出している。
これにより、元来は釜ではなく香炉につくられたものを、鐶付をとり替え、底を替えて茶の湯釜に仕立て変えたものであることが知れる。
ここの種のものを「香炉釜」と呼んでいる。
釜肌は挽き目がみられ、表面の地肌もきめが細かい。
紀年銘と作者銘が鋳出されているので、資料的価値も高く、釜研究にとって貴重なものである。
【付属物】 箱桐白木、書付吸江斎宗左筆
【寸法】 高さ:22.8 口径:16.3 胴径:27.7

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