石菖蒲図 せきしょうぶのず

石菖蒲図
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鶴田 純久の章 お話
石菖蒲図
石菖蒲図

子庭祖柏筆、自賛。
石菖は水辺に自生し、細い剣状の葉を互生し、一香気をもつところから、蘭図とともに清楚な風情が珍 重さ:れ水墨画の題材になった。
本図は中国元代の禅僧子庭祖柏(柏子庭)の自画賛とすべき作品で、貝殻を石に見立て、菖蒲を配したもの。
珠光名物として有名。
『天王寺屋会記』(宗及拝見記)の永禄十一年(1568)三月二十二日、平野道是会に拝見記があり、『等伯画説』にも記載がある。
子庭祖柏の伝記は不詳であるが、詩画に長じ、雪窓・日観ら禅僧の画く蘭や葡萄とともに、彼の石菖は彼我禅林の逸格水墨画として珍 重さ:れる。
【寸法】全体 縦191.0 横58.3 画面 縦101.7 横45.6
【所蔵】梅沢記念館

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