寒山拾得図 かんざんじっとくず

寒山拾得図
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
寒山拾得図
寒山拾得図

因陀羅筆、楚石梵琦賛。
国宝。
因陀羅という画人については、本図の中央にある墨書と、その下に捺されている七個の印章と、長尾家旧蔵の「寒山「拾得図」双幅左幅にある款記、そして本図が属していた『禅機図巻』(他丹霞焼仏図・智常禅師図・布袋図がある)の存在が手がかりである。
要約すれば、天竺僧で、元代開封の大光教禅寺に住し大師号を賜わった禅僧てんじくで、簡截直明な禅機あふれる画境を示した画人である。
賛者の石梵えいそ(1297~1371)は晩年杭州の永祚寺すなわち中天竺寺に在住しており、因陀羅との接触が想定できる。
【付属物】箱書付松平不昧筆
【寸法】全体一縦120.5 横67.0 画面 縦35.3 横67.0

前に戻る
Facebook
Twitter
Email